日本大米白度計
日本大米搗精度計
編:なるほど、搗精度ですか。
市:玄米を精米にする研磨工程を搗精と言います。
搗精の程度を示すものに精米歩合というものがあります。玄米からぬか、胚芽等を削り取った狀態(tài)の米の、その玄米に対する重量比で示されます。
櫻:丹念に搗精すれば米は白くなるんですが、ある程度以上は白さは変わりません。量だけが減ることになります。搗精が甘いとぬかが殘ります。
なので、ちょうどいい精米歩合を探れるように、精米歩合と相関のある白さに著目して米に光を當(dāng)てた反射光を測定して「白度」としています。
編:白度は、間接的な指標ということですね。
表示された數(shù)値は充分に搗精されたら100點満點が出るんでしょうか?
市:いえ、硫酸バリウムの塗料の白さを100として、入射光のない暗闇を0とします。それを均等に割った値を「白度」としています。たとえば、真っ白な紙は割と100に近くて、玄米で20くらい、精米で40くらいです。色を判別する色差とは別のもので、色そのものよりも白さを見ているイメージです。
?。氦郡坤贰IS規(guī)格に色の白さを示す「白色度」という指標があって、値の付け方は同じく反射面の明るさを見ているんですけど、本器とは光源の波長が違うので白色度ではないことも注意點として付け加えておきます。
編:となると、ケツト獨自の指標としての「白度」なんですね。
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編:白度計で搗精歩合を測定するとしたら、精米の工程には必須の器械ですよね。
櫻:必須というのは言い過ぎかもしれないですね。搗精歩合はあくまで質(zhì)量換算で決めていますので、搗精の品質(zhì)管理としての器械です。実際、たとえば酒造においては酒米の搗精歩合が非常に重要ですが、白度計は使用していないケースが多いです。質(zhì)量を測定しています。
それでも、舊モデルの白度計「C-3」や「C-300」の普及によって白度で取引されるようになってきました。
舊モデルC-300
當(dāng)社初の米白度計「C-2」は1958年に発売されて業(yè)界スタンダードになりました。その後1970年発売の「C-3」、1982年発売「C-300」と新製品を開発する度に、前の器種との一致性の試験を行なってきました。今回も同様で「C-300」との整合性を取らなくてはいけないという命題がありながらも、浮き彫りになっていた問題點を改善しています。
編:具體的なところをお聞かせください。
市:まずは光源です。光學(xué)用のタングステンランプをLEDに変えました。これによって、電源投入後に光量が安定するまでの待機時間がランプでは10~20分だったのですが、本器では約20秒で済むようになりました。LEDなので當(dāng)然光源の壽命が數(shù)十倍に上がりました。消費電力を削減するという目的もあって、高輝度のLEDを採用し、低電流でも前器種と同等の精度を得ています。
編:光源の色はどちらも同じですか?
市:ランプには青色のフィルターを付けて特定の波長を取り出して、試料に當(dāng)てて反射光を測定していました。一方でLEDは青色LEDを採用しています。前器種ではフィルターで波長を絞っていたのですが、どうしても波長のバラツキが出てしまって、それが器差として生じるので一臺ごとに調(diào)整が必要でした。LEDでも數(shù)nmのバラツキがあるので、選別して特定の波長をピンポイントで使用しています。波長を絞り込むことによって器差要因がなくなりました。
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